心臓血管麻酔専門医試験 2015
●S-Gカテーテルの熱希釈法による心拍出量測定において正しいものは?
a. 三尖弁逆流量で心拍出量を過大評価
b. 注入液の温度が高いと心拍出量を過大評価
c. 注入液の量が多いと心拍出量を過大評価
d. 大量輸液中は心拍出量過大評価
e.
●小柄な女性。MSに対するMVR(SJM 31mm)を置換。術前MACが強かった。CPB離脱後収縮期血圧120mmgと安定していたが、閉胸時に突然の血圧低下を生じ30mmHgまで低下し、徐脈となった。この時の疾患について
a.MACを削りすぎると生じやすくなる
b.死亡率は低い
c.回旋枝の損傷が原因である
d.プロタミンによる遅発性の血圧低下である
e.血圧が低いと生じやすくなる
●CVP
a. 仰臥位でRAが基準点
b. 基線は自発呼吸の終末吸気が基準となる
c. a波とv波が基準点となる
d.
e.
●収縮性心膜炎
a. 自発呼吸の吸気時に心拍出量は低下する
b. 症状が増悪すると胸腔内圧と心膜内圧が等しくなる
c.
●薬力学
a. ニカルジピンよりもジルチアゼムの方が心拍出量に与える影響は少ない
b. アミオダロンはβ受容体遮断作用をもつ
c. シルデナフィルはcAMPを介して肺動脈平滑筋に作用する
d. ボセンタンはエンドセリンを介して作用する
e. リドカインはKチャネルに作用する
●人工心肺について
a. 弁機構が必要
b. 送血側に気泡検知器が必要
c. 流量計が必要
d. 遠心ポンプでは逆流防止策を推奨する
e.
●人工心肺について
a. ローラーポンプで溶血を生じる
b. ローラーポンプで容積一定
c. ローラーポンプでは拍動流にはできない
d.
●VADの適応疾患
a. 虚血性心疾患
b. 敗血症
c. 重度大動脈弁閉鎖不全症
d. 劇症型心筋炎
●ファロー四徴症の手術、剥離中にSpO2低下、血圧上昇。過去に胸骨正中切開の手術既往あり。
a. 剥離を一時中止してもらう
b.
c. 肺動脈の部分クランプを依頼する
d. 以前の手術はPA banding
e. 以前の手術はBT shunt
●大動脈弁二尖弁
a. 大動脈の手術適応に影響しない
b. IEのリスクが高くなる
c. 遠位大動脈の奇形を合併しない
●APACHEスコア
a. 院内死亡率と相関する
b. 24時間最高値を用いる
c. 最高20点である
d. 年齢は無関係
e. 重症であれば数値が低い
●TRALI
a. 死亡率は1%以下
b. 24時間以降に発症
c. 皮膚症状あり
d. 利尿剤が有効
e. 経産婦由来の血液で発症
●心筋梗塞後心破裂のリスクファクターで間違っているもの
a. 女性
b. 高齢
c. 高血圧
d. 初回心筋梗塞
e. 3枝病変
●たこつぼ心筋症の既往がある人が,腹腔鏡の手術を受けた。術中ショックになり。ボスミンを使った。TEEをすると,左室は良く動いていた。何が考えられるか。
a. たこつぼ心筋症
b. アナフィラキシー
c. 心筋梗塞
d.
e.
●Norwood術前患者,挿管管理中。FiO2=0.21 呼吸数30回/min pH=7.28 PaCO2=50 PaO2=53,Hb=14.8g/dL、ドパミン5γで投与中という状態。徐々に血圧の低下と尿量減少を認めてきた。対応は?
a.N2を投与する。
b.ドパミンを増量する
c.volumeを投与する
d.換気設定を低換気にする
e.NOを投与する。
●16歳で臨床症状なくお元気。ニッケルアレルギーがある。術前のエコーで,ASD二次孔欠損で,10mm×10mm。 rimが16 mm, 10 mm, 6mm,IVC 4 mmであった。Qp/Qs=1.5。Amplatzerの予定が外科手術となった。その理由を1つ選べ。
a. ニッケルアレルギー
b. 欠損孔のタイプ型
c. rimが短い
d. 年齢
e. Qp/Qs
●二尖弁と上行大動脈46mmの拡大を認める76歳の男性。MRは軽度
適切な術式はどれか?
a. Bentall+上行置換+MVP
b. Bentall+弓部置換
c. Bentall+上行置換
d. Bentall
e. AVRのみ
●CI=2.5,BSA=1.7,リザーバーの残量が900ml,何秒でリザーバーがなくなるか?一番近いものは?(その他いろいろな情報がたくさん書いてありました。)
a.7秒
b.13秒
c.20秒
d.30秒
e.45秒
●敗血症性心筋症で正しいのはどれ?
a. 可逆性である
b. 心拍出量は正常か増大している
c. LVEDVは減少する
d. 死亡率は10%である
e.
●小児期におけるアイゼンメンジャーのリスクがあるものを2つ選べ。
a. TOF
b. PDA
c. VSD
d. ASD
e. Ebstein
●手術適応で正しいものを選べ。
a.Stanford Aで,ULP病変を有する症例に内科治療
b.Stanford Bで,腹部臓器血流障害ある症例に内科治療
c.Stanford Aで,逆行性解離を生じ、上行大動脈偽腔は血栓化している症例に内科治療
d.Stanford Bで・・・
e.Stanford Bで・・・
●重症にあたるものを2つ(?)選べ
a. AS 1.0 cm²/m²未満
b. AR VC 4 mm
c. MS mean PG=5mmHg
d. MS PHT=220 ms
e. MR VC 6 mm
●Dressler症候群について,正しいものを選べ。
a. 自然回復する
b. 心嚢液は血性である
c. ステロイド投与を考慮する
d.
e.
●SSI予防にならないものを1つ選べ。
a.手洗いを水道水から滅菌水に変える
b.消毒にクロルヘキシジンを使う
c.
d.
e.
●輸血
a. オモテ検査とは,患者の血球に検査の抗体を反応させる検査である。
b. ウラ検査とは患者の血清に検査の血球を反応させる検査である。
c. type and screenでは血液型と不規則抗体のスクリーニングを行い、交差適合試験はしない
d. type and screenは大量出血の可能性があるときに行う。
e.
●ビタミンK依存性凝固因子はどれか?2つ選べ。
a.第13因子
b.フィブリノーゲン
c.プロテインS
d.プロテインC
e.第8因子
●心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年)では弁膜症性心房細動にあたるものはどれか?2つ選べ。
a.僧帽弁逸脱によるMR
b.僧帽弁形成術後
c.僧帽弁置換術後
d.リウマチ性MS
e.大動脈弁閉鎖不全症
●PCIの適応となるのは?
a.SYNTAXスコア・・・
b.
c.
d.
e.
●冠動脈血流・心筋虚血
a. 交感神経の興奮により,冠血流は増加する。
b. β-blockerは心臓手術後心房細動の第一選択となる。
c. 頸動脈洞圧受容器の信号は舌咽神経を介して孤束核に到達する
d. 交感神経の刺激に対応して副交感神経も活性化される。
e.
●正しいものを選べ
a.後尖は前尖の2倍の面積であり,僧帽弁全体の2/3を占める。
b.前外側乳頭筋は,前尖の外側と後尖の外側につながる。
c.Strut chordaeは最も太い腱索である。
d.前尖は弁周囲の1/3を占める
e.Strut chordaeは弁腹部についている
*注意
①問題や選択肢は情報を得た際に適宜追加していきます。
②自身の記憶及び受験者様からの情報を基に可能な限り正確な復元を試みておりますが、記憶違いにより問題や選択肢の記述における正確性は必ずしも保証できません。内容が間違っていることは十分にあり得ることをご了承の上、自己責任でご利用下さい。