こんにちは!Dr ニーアです。

今回は医者になりたい人、そして現役の医者に伝えたい本当のことをお話します。

このお話は、私が情報発信をしている理由の一つです

医者を目指している人は医者になった後の自分にどんな理想像を描いていますか?

誰かのためになりたい

人の命に関わる仕事に就きたい

医者という職業に憧れがある

という理想的な側面もあれば

安定している

高収入を得たい
(医者の年収についてはこちらをご覧ください)
医者の年収裏事情教えます!~医者は本当に高給取り?~

人から尊敬されたい

社会的地位を得たい

などの現実的な側面もあるかと思います。

しかし、まず知っておくことは

現実的な側面、つまり、

『お金や地位のみを求めて医者という仕事を続ける』

のは難しいということです。

医者という仕事は勤務時間が長く、非常にストレスの多い仕事になります。

1日の大半が医者として働く時間であることが殆どです。

また、医者の卵となるまで最短で24歳です。

一人前になるには30代、40代とも言われるうえ、一生勉強を継続していく事が必要です。

もし、医者の仕事を好きになれなければ一日の大半、そして人生の大半の時間を興味がないことに費やさなければなりません。

医学部を選んでしまったばかりに。。。です。

医者になれる能力がある場合、自分が好きな分野に集中して取り組む能力も高いはずです。

なので、他に本当に自分がやりたい仕事や目標があればそれを達成できる可能性が十分にあるにも関わらず、です。

また、体力的な側面や金銭的側面の他に精神的な側面でもかなりの負担があります。

精神的負担

医学生や医者になられた方はご存知かと思いますが、学生時代、そして医者になった後も周りの医学生や医者にうつ病などの方は何人かおられるのではないでしょうか?

私が医学部生であった頃、1学年に1人以上のうつ病の人がおられました。

医学の勉強が辛くなり、うつ傾向となり、医学部を辞めてしまった人

留年をきっかけに学校に来られなくなってしまった人

夏は良いが、冬の授業には出られない人(冬の方が厳しい試験や授業が多かったです)

厳しい受験戦争を通過した後、目標が無くなった人(本当に医者になりたいかわからなくなってしまった)

などなど、個々の問題を抱えて悩んでおられました。

医学部医学科に入学すると95%以上が医者としての人生になります。

また、世間もそうであると考えてしまいます。

6年間の学生生活の中、本当にこの人生で良いのか、と悩む時期が来ます。

私もそうでした!

皆、当然悩みます。

私が現在、医者を続けていられるのも色々な支援のお陰であると思っています。

また、医者になった後でも非常に大変な仕事の中で自分の目標や情熱を失ってしまう人もいます。

私の友人は医者としての人生を歩き始めた後、心の問題で5人以上が医者を継続できなくなりました。

精神的理由で医者を続けられなくなるのはいくつか理由があります。

家庭問題

人間関係

は医者以外でもありますが、最近問題となっているものが

過剰労働

訴訟問題

母親になった女性医師の働き方

母親になった女性医師が職場に増えすぎた結果、多くの仕事が集中してしまった男性医師

などがあります。

世間では

こうすれば簡単に医者になれる、その方法!

医者になるための幼児教育の重要性!

医学部に合格しやすい塾!

などの情報発信をしていますが、これらの目標は

『医学部に合格する事!』

であるため、それ以降の人生に誰も責任を持ってくれません。

医学部に合格出来て良かったね!

希望通りの人生で良かったね!

と言われます。

しかし、その後の色々な悩みには付き合ってもらえません。

自分の問題は自分自身で解決しなければならず、そこでうまくマネージメントできないと心もしくは身体を病んでしまいます。

私は医学部に入るための情報発信を行っておりますが、同じくらい、医学部生や医者の負担を軽くするための情報発信も行っていくつもりです。

現在の目標

私は精神科ではありませんが、

・医者としての心構えをして医学部を目指して頂けること

・医者としての仕事を止めてしまう人を増やさないこと

を目標としています。

それが、

・医者になりたい人への医者の現状及び医者になる方法について出来るだけ現場の実状を情報発信すること

・医学部生への学生生活が勉強とその他のバランスが取れて負担が軽くなるような情報を発信すること

・医者として働く中で働き方にも色々な方法があるという情報を発信すること

を行っている理由です。

結果的に、医者としての人生を選ばれる方が心も体も健康的に長く医者を続けられる結果になればと考えています。

このブログが色々な立場の方にとってお役に立てれば幸いです。