心臓血管麻酔専門医試験 2018

 

●酸素運搬量(VO2)の計算式に含まれないものはどれか?
a. PaCO2
b. CO
c. SaO2
d. PaO2
e. Hb

 

●吸入麻酔薬の心臓への作用
a. 催不整脈性がある
b. プレコンディショニング作用がある
c. 圧受容体を抑制する?

 

●大量出血時に最も予備力の低いものは?
a. 血小板数
b. フィブリノゲン値
c. 第Ⅴ因子
d. 第Ⅶ因子
e. 第Ⅹ因子

 

●トラネキサム酸とアミノカプロン酸
a. 線溶系を調整する薬剤
b. けいれんはGABA受容体の阻害により生じる
c. 50mg/kgで痙攣を生じる
d. プラスミンに作用する
e. リジン結合部位に作用する

 

●無脾症候群について
a. 下大静脈欠損を伴う
b. 肺は両葉とも3葉肺
c. 右心系単心室である

 

●HITが生じてヘパリン使用を中止した時、HIT抗体はそれくらいの期間で消失するか?
a. 1週間
b. 1か月
c. 3か月

 

●胸腹部ope(TEVAR?)、対麻痺のリスクあり、CSFD挿入されている。術後意識レベル2桁↓、CSFD量は72mL/5時間、麻痺の有無は確認できない 対応を2つ選ぶ
a. CSFDの排液色を確認
b. CTを撮影する
c. 昇圧を行う
d. CSFDのドレナージ量を増やす

 

●FFP投与後におけるフィブリノーゲン上昇値予測計算
循環血液量5000mL、循環血漿量3000mL、生体内回収率50%と仮定する。フィブリノーゲン 10mg/dL→20mg/dLとなるFFPの投与量は? なお、投与するFFPの容量増加分は無視する。【選択肢は間違いかもしれません】
a. 100mL
b. 200mL
c. 111mL
d. 222mL
e. 333mL

 

●TF-TAVI中、Corevalveの位置決めをしている最中に心尖部に血腫を認めた。
①考えられることは?
a. Guidewireによる左室穿孔
b. Valve留置による弁輪破裂
②ただちにするべきこととして不適切なものは?
a. CPB準備
b. 弁留置
c. 胸骨圧迫
d. 心外へ応援依頼

 

●12誘導ECG判読問題:【QRS: Ⅰが(+)、aVFが(-)】
CRBBB+左脚前枝ブロック

 

●大動脈弁置換術を施行され、人工心肺離脱時の冠動脈のパルスドプラー波形を示す。Vital signや大動脈弁のTEE所見は問題なし 対応はどうするか?【冠動脈:流速 120cm/sec(=冠動脈血流波形)】

a. 左冠動脈にバイパス手術を行う
b. 右冠動脈にバイパス手術を行う
c. プロタミンを入れて人工心肺離脱

 

●対麻痺に対する脊髄虚血予防でclassⅠは?
a. CSFD
b. ADA再建
・・・

 

Fontan術後 sBP=60 CVP=14 SaO2=91%( fenestration+) PaO2=45 PaCO2=36
【LOSの状態?】対応は?
a.FiO2を上げる
b.ミルリノン投与
c.換気量を下げる
d.ノルアドレナリン投与
e. NO

 

●Stanford A大動脈解離
a. 心タンポナーデが最も多い死因
b. 上行大動脈への真腔内送血は可能である
c. Marfan症候群は弓部置換術の適応となる?

 

●ABO異型輸血
~型には~型のRBCは投与可能。。。
(などの組み合わせ問題)

 

●Structure Heart Disease 【アクセス(A or V)と推奨されるエコー(TEE or TTE)の組み合わせ】
a. Amplatzer Septal Occuluderは経静脈的手技
b. MitraClipは経静脈的手技
c. TAVIは経動脈的手技
など

 

●88歳? TAVI術後16日目  Creは3.24まで上昇し、ABIは両側性に低下しているが症状なし、乳酸値の上昇なし。術前後のCTが与えられている。
【腎動脈下先細り 下行大動脈解離は否定的?】
対応は?
a. ステントグラフト内挿術
b. 下行大動脈置換
c. 腎動脈ステント+FP bypass

 

●胃潰瘍出血を生じて搬送された。緊急上部消化管内視鏡で止血できない
ワーファリン投与中でPT-INR延長している。対応は?
a. FFP投与
b. PCC投与
c. 血小板投与?

 

●冠灌流
a. LADは房室間溝に沿った走行をする
b. 下壁支配はCX経由が多い
c. 冠静脈のSO2は・・・
d. 解離で左冠動脈が巻き込まれやすい

 

●PH crisis ただちにするべきことで正しくないもの
a.100%酸素で過換気
b.アシドーシス補正
c.血管拡張
d.NO吸入
e.鎮痛・鎮静

 

●医療安全
a. タイムアウトは3回行う
b. 手術室入室制限を撤廃すると患者のリスクが低下する

 

●対麻痺に対する脊髄虚血予防でclassⅠは?
a. CSFD
b. AKA再建
c. MEP
d. 輸血

 

●僧帽弁置換術後に出血を来し、肺動脈圧低下、CVP低下、CI低下などの情報があった。
【出血していると推定される部位を選ぶ問題】
右房 etc…

 

【その他選択肢不明問題】
●GVHD予防に白血球フィルターを使用する
●心サルコイドーシス

*注意

①問題や選択肢は情報を得た際に適宜追加していきます。

②自身の記憶及び受験者様からの情報を基に可能な限り正確な復元を試みておりますが、記憶違いにより問題や選択肢の記述における正確性は必ずしも保証できません。内容が間違っていることは十分にあり得ることをご了承の上、自己責任でご利用下さい。